桃色の憂鬱

文を書く練習

好きな人のこと

目は口ほどに

大学一年生の夏、髪を金色に染めてパーマをかけた。それまで俺はそういった量産型大学生みたいな恰好を小馬鹿にし続けてきたもんだから、サークル内でも髪を染めるならまずあの人に話通しとけ、みたいな、黒髪ストレートの過激派ゲリラ的な存在に祭り上げら…

奇跡さえ起こればいい

これまで俺が記述してきたことってもう既に終わっていて、今更どうしようもないことを後から振り返るみたいな感じで、それこそ恋愛みたいな、なんつーか話してても聞いててもむず痒くなるような話題って、基本的に現在進行形で書かないって決めてたのね。(…

さようなら、いままで魚をありがとう。

おれがこのブログを書き始めたり、様々なSNSでネジの飛んだポエムを垂れ流すようになったり、壊れたラジオみたいに繰り返し同じことを反復するようになったり、そういうおれがイカれたすべての元凶(すべては言い過ぎかも。7割くらい)の好きな人、改め好き…

妖精は消えない

このブログを書き始めて5年くらいが過ぎて、好きな人をいまだに好きなまま11ヶ月が流れようとしている。11ヶ月て。赤ちゃんがそろそろつかまり立ちを始める頃だよ。俺の恋は相変わらずつかまり立ちどころか産声すらあげてない感じなんだけど、それでもまあ、…

ダウトフォーマルハウト

ラジオからフジファブリックの「Bye Bye」が流れてきて、もうなんだ、暴力的に、ブログを書かなければならないという気持ちにさせられた。深夜。いやー八月になったね。ちゃんと今月も判で押したように好きなまま。もはや金太郎飴。朝起きてから夜寝る瞬間ま…

7月の嵐

7月1日、そいつは突然やってきた。可愛い顔に悪戯な笑みを引っ提げて。予定より30分遅れて悪びれる様子もなく現れた小柄な女の子。とてもじゃないけど台風というには似ても似つかぬ、でもどう考え直しても台風と言うほかに形容する言葉が見当たらない。ピン…

やっぱりすきだらけでしたみたいな話

お久しぶりです。今日はその、当初の予定通り、今から今日好きな人と会った話を書きます。突然だけど忘れないうちにさ。書きてーことが山ほどあんの。 実は実は、好きな人が俺の服を持って帰っちゃってたみたいで返さなきゃつって、ちょー久しぶりに会ったん…

恋煩ってない

俺にはもうかれこれ半年くらい好きな人が居て、でもまぁはっきり言っちゃうと半年前に振られた元カノだからなんか全然純粋な片思いみたいな感じではないんだけど、でもまあそれなりに、俺なりの片思いはちゃんとしていて、その時々で楽しかったり悩んだりみ…

ミヤタという女

頭の中にいる天使と悪魔が俺の恋愛にいちいち口を挟んでくる。好きな人のことを好きでい続ければ必ず結ばれますよ、と天使が優しい微笑みを浮かべながら言って、俺は、うんうんありがとう、そうだよな。惚れちゃった俺が頑張らなきゃ誰が頑張んだよな、って…

世界はそれを愛と呼ばない

たとえ友達が日常の幸せを反芻するツイートをしていても、別の友達が彼氏と一年記念日にディズニーのホテルを予約してくれただの、有休を取って旅行に行くだの幸せど真ん中の位置情報が付いてる投稿をインスタでしていたとしても、俺は今日も俺がかつて付き…

彼岸

彼はいつも無口だった。だから、彼と言葉を交わした記憶はあまりない。 彼は外に出るのを好まなかった。だから、彼と出かけたこともあまり無かった。 彼は毎日、新聞を読んでいた。食卓手前の特等席で4社も5社も取っていた新聞をひとつひとつ丁寧に読んでい…

その日

僕達は「その日」に向かって生きている。 どんな生き方をしたって、今がどんなに良くたって「その日」はやがてやってくる。いつでも、誰にでも。終わりと、別れの日。 もう何をしたって、どれだけ想いを吐露したって、逃れることのできない別れの日。 僕達に…

銀河鉄道の朝

初めて新幹線に乗った日のことを今でも鮮明に覚えている。5歳のぼくにとって新幹線は「夢の超特急」で、本当にどこまでも行けるんだと思っていた。昔JRに勤めていた祖父が記念品をくれて、それからしばらくは新幹線の運転手がぼくの夢だった。 誰だって、大…

恋の揮発性

最近グダグダとあれこれ書いてるけど、はてなブログ自体は2016年から始めていて、そう何が言いたいかっつーと、最近2年ぶりくらいに更新してんのよ。 2年ぶり。2年間何してたんだって言われるとまあずっと放置してただけなんだけど、忘れてたわけじゃないよ…