桃色の憂鬱

文を書く練習

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

無人島に何か一つだけ持っていけるとしたら?

無人島に一つだけ持ち込めるなら?っつー話になった時、だいたい人って五パターンに分かれると思うんです。サバイバル用品や生活必需品、食糧なんかを答える「生真面目型」、そもそも無人島で生き抜くことを考えない「脱出志向型」、レジャー用品や嗜好品を…

金のカメレオン座

年の瀬なので1年を振り返る。色々あったし。 1, 2, 3月は割と調子が良かったと思う。まず、仕事で部署を異動したけど、たまたま仲良い同期が同じオフィスにいたし、そこで出会った上司や諸先輩方も良い人たちだった。何より成果を上げられていて、謎に部内表…

彼岸

彼はいつも無口だった。だから、彼と言葉を交わした記憶はあまりない。 彼は外に出るのを好まなかった。だから、彼と出かけたこともあまり無かった。 彼は毎日、新聞を読んでいた。食卓手前の特等席で4社も5社も取っていた新聞をひとつひとつ丁寧に読んでい…

一流企業内定という分かりやすいラベルを追い求めたアホな就活生こと、俺

社会人やって2年が経ったので、今一度自身の就職活動を振り返っていく。といっても本当に題目の通りだ。自分自身の就職活動を振り返ってみると、「内定先」という見えやすい価値を手にするために戦った日々だった。 始まりは2回目の4年の冬。早々に就活をし…

時計というものが非常に危ない

皆さんが普段から使っている時計。 現代人の生活に不可欠なものとなっている時計。 人類の文明の偉大な発明のひとつである時計。 一般的に良いものとして扱われており、これを遵守することが推奨されている時計というものが今、非常に危ない。 まず、時計の…

その日

僕達は「その日」に向かって生きている。 どんな生き方をしたって、今がどんなに良くたって「その日」はやがてやってくる。いつでも、誰にでも。終わりと、別れの日。 もう何をしたって、どれだけ想いを吐露したって、逃れることのできない別れの日。 僕達に…

銀河鉄道の朝

初めて新幹線に乗った日のことを今でも鮮明に覚えている。5歳のぼくにとって新幹線は「夢の超特急」で、本当にどこまでも行けるんだと思っていた。昔JRに勤めていた祖父が記念品をくれて、それからしばらくは新幹線の運転手がぼくの夢だった。 誰だって、大…