桃色の憂鬱

文を書く練習

2023-01-01から1年間の記事一覧

デイ・ゼロ

祖母の面会に行った。病院に行くとまず院長先生のところに通され、祖母の状態と手術の経過、今後の治療についての説明を受けた。祖母は今大腸ガンのステージ4らしい。そして、既に肺への転移も見られている。院長先生はすごく丁寧に言葉を選んで私に伝えてく…

目は口ほどに

大学一年生の夏、髪を金色に染めてパーマをかけた。それまで俺はそういった量産型大学生みたいな恰好を小馬鹿にし続けてきたもんだから、サークル内でも髪を染めるならまずあの人に話通しとけ、みたいな、黒髪ストレートの過激派ゲリラ的な存在に祭り上げら…

beyond the words

ツイートとブログの狭間。無粋だから特にシェアもしない。 何かを得る為に何かを犠牲にしなければいけないと思い込むあまり、何かを犠牲にしたから欲しいものを得られる、という誤った論理に飛びつき、犠牲にした価値観は「幻想」で、その次に採用した価値観…

サンタクロース・ダンス

サンタクロースの正体を知っちゃったのって、たしか俺はまだ小学校低学年くらいで、たぶん同級生の誰かから、とある情報筋によるとサンタクロースってどうやら結構近くにいるらしいぜ、俺は親が怪しいって睨んでる、つーことを教えられた時で、うわそっかー…

夢の中で拡大する僕の街

ショートコラム的な。 「かわいさ」 「涙」 「恋の三要素」 「一秒で、」 「飲み会」 「恋愛相談」 「かわいさ」 かわいいってことはかなり手強い。かわいさは指摘される度、自覚する度に高まっていくものらしくて、一旦かわいくなってしまうともう簡単には…

奇跡さえ起こればいい

これまで俺が記述してきたことってもう既に終わっていて、今更どうしようもないことを後から振り返るみたいな感じで、それこそ恋愛みたいな、なんつーか話してても聞いててもむず痒くなるような話題って、基本的に現在進行形で書かないって決めてたのね。(…

うまく分類する方法しない理由

今ブログのカテゴリ分けですっごく悩んでて。全部未分類っていうのも味気ないし、そんなブログすごいとっつきにくいじゃん。たとえば、他人と友達と恋人と家族が全部一緒くたになっちゃってる人たちがいるとしてさ。家に帰ったときにいきなり電気がついて、…

はてなブロガーは二度話が逸れる

自分のブログを読み返してて思ったんだけど、あまりにも話の脱線が多過ぎる。普通の人なら俺が脱線してしまった部分だけで一つや二つ、記事として公開できるくらいの文量を書いてしまっている。いくらなんでもこれはひどいなと思ってて、だから今回はもう、…

さようなら、いままで魚をありがとう。

おれがこのブログを書き始めたり、様々なSNSでネジの飛んだポエムを垂れ流すようになったり、壊れたラジオみたいに繰り返し同じことを反復するようになったり、そういうおれがイカれたすべての元凶(すべては言い過ぎかも。7割くらい)の好きな人、改め好き…

スターライト

人間の内部には、多かれ少なかれ空洞がある。それは脳のあたりかもしれないし、肺や心臓のあたりかもしれない。このことを知ったのは18の時分だった。とにかくそれは誰にも彼にも存在しているのだと。 ところが空洞には、とりわけ頑丈な蓋が施されていて、僕…