目次
- はじめに
- モテる男とモテない男の違いとは
- 一流の男の条件
- 一流になるために必要なたった1つのこと
- 《序章:戦士の資質》
- 《第1章:初手》
- 《第2章:棋譜を読む》
- 《第3章:スタンドアロン》
- 《第4章:格落ち》
- まとめ
- 参考文献
はじめに
初めまして。稚拙と申します。このたび私はAdvent Calenderに参加させていただく運びとなりました。
企画者のぶんぶんさん。貴重な機会を設けてくださり、誠にありがとうございます。
さて、これを読んでいる皆さんは無事就職活動を終えて、羽を伸ばして過ごしていらっしゃるかと存じますが、どうせならその時間、女性にモテまくって、より楽しい日々を送りたいですよね?
そこで、今回私は本当にモテる男が実践していることを皆さんに伝授したいと思います。
「モテたいけど、どうしたらモテるかわからない」「最近恋愛が上手くいってないように感じる」
そんな方は特に必見です。ぜひ最後まで読んでみてください。今回はなかなか語られることのない「具体的な身に付け方」についても徹底解説していきます。きっと本稿はあなたの恋愛を「劇的」に変えることとなるでしょう。
モテる男とモテない男の違いとは
私はこういう発言を耳にすることがあります。しかし、これは間違っています。
モテる男になるのに、イケメンである必要は全くありません。
考え直してみてください。イケメンじゃないのにモテる男、あなたの周りにたくさんいますよね?また、恋愛に対してそこまで努力しているようには見えないのに、なぜかモテている人。いませんか?
一方で、どれだけ頑張って女性にアプローチしてもモテない男もいます。
この差は何なのでしょうか?
「モテる男になるための努力」というと、皆さんは以下のようなものを思い浮かべるかもしれません。
- おしゃれな服を買い、身嗜みを整える
- 女性には優しく接し、気遣いを欠かさない
- デートに関する情報を仕入れておく
- 面白い話ができるトーク力を身につける
- 女の子に好感を持たれるLINE術を勉強する
- お金を稼ぐ
確かにどれも大切なことでしょう。しかし、「あること」が欠けていると、残念ながらその努力が身を結ぶことは絶対にないのです。至極当たり前のことなのに、つい見落としがちなポイント。それは、自分自身を磨くことです。
恋愛におけるテクニックや知識はもちろん必要です。しかし、それらは仕上げのスパイスのようなもの。まずは自分自身を磨き、人間としての魅力を身につけることが不可欠なのです。
絶対に覚えておいてほしい恋愛の鉄則があります。それは「自分と釣り合う女性としか結ばれない」ということ。
女性はアプローチしてくる男が「自分と釣り合う」と判断したときに初めて交際をOKしてくれるものです。つまり、一流の女性と恋愛をしたければ、自分が一流の男になるしかないのです。
そうですよね。一流の男やそのための自分磨きと言っても、何を磨く必要があって、何をすべきなのかが分からなければ意味がありません。
しかし、次項から徹底的に解説していくのでご安心ください!
一流の男の条件
一流の男を思い浮かべてみてください。
- 一流の経済力
- 一流の学歴
- 服装
- 過去
- チンコ
- フェイス
- 趣味
様々なものが思い浮かんだことかと思います。今挙がっているどれも要素として正しいです。しかし、それがもし表面だけだったら、すごくガッカリしますよね。
実際、ベンツに乗っていたから家までついて行ったら公園の青テントだった。なんてことはよくあります。
真の一流とは本当にすごくシンプルで、咄嗟に出た言動や仕草の中に「ファーストクラス感」が滲み出るのです。つまり、中身が一流でなければ、いつかメッキが剥がれる。中身から一流になるしかないのです。
一流になるために必要なたった1つのこと
あなたはトイレに行くとき油断していませんか?「誰も気にしてないから、トイレだけすればOK」とか思っていませんか?そんなあなたは要注意です!
横一列に並ぶ小便器の中で、どれを選び、用を足すのか。その選択というのはその男の人生そのものを体現します。
つまり、一流とそれ以下の分かれ目が「小便器の選択」に現れるのです。
少し話は逸れますが、近年企業の人事担当者も作りに作られた質疑応答の虚言よりもあえて学生がトイレに行くまで泳がせ、そこでの仕草を見て、採用するか否かの判断を下しています。
現代の情報社会において、信用に値する人物か、有能な人物かを示すバロメーターは単に学歴や職歴といった客観的な指標だけではなくなりました。
時代の流れと共に、本人の素が最も出るような挙動に注視する風潮が高まっています。
当然恋愛においても同じこと。女性も男の小便器選択をよく観察していますし、ここ最近は週刊誌やWebコラムでも頻繁に取り上げられるようになっています。
つまり、小便器の選択というのが、「自身の今後の人生を分岐する分水嶺になる」と言っても全く過言ではないのです。早速、一流の小便器の選択を解説していきます。
《序章:戦士の資質》
小便器選択の基礎を学ぶ前に、まず自分や相手が資質を備えているのか心得ておく必要があります。トイレする人を本稿では便士と呼びます。しかし、便士の中には戦士たるもの、足り得ないものが存在します。
それらを分かつものは「本能的な恐怖があるかどうか」小便器選択は本能的警戒心によって成立します。つまり、小便をするときに横に立たれたくないという生物的恐怖を認識して初めて、小便器選択が行われるのです。
しかしながら、男に生まれているにも関わらず、トイレで横に立たれても何も思わない平和ボケしたド三流がいます。これを本稿では《ベンジャミン》と呼びます。他にもたくさんの便士がいるので、図にしてみました。参照しながら、本稿を読み進めてください。
備考:コマ紹介
トイレに来た目的やトイレ内での行動によって、便士を分類します。初心者にこれらを考慮して、用を足すのは難しいので、実践を踏まえて体で覚えることをおすすめします。
このようにたくさんいる便士の中で、私たちは自分の領土を守らなければなりません。自分が安心して尿ができるスペースのことを必尿間隔(ひつにょうかんかく)というのですが、この必尿間隔には個人差があり、便器1マス空いていないとできない人もいれば、2マス以上空いていないとできないという警戒心の強い人まで様々います。
しかし、本稿においては必尿間隔を1マスと定めて話を進めていきます。
これが本稿における基本的なルールです。もちろん必尿間隔に関しては、あなたが一番安心して用を足せるスタイルを見つけ出せればいいので、実践において1マスにこだわる必要はないです。
次項では実際に便器選択のロジックを学び、それを発展させた実践編に移っていきましょう。
《第1章:初手》
私がこの話をしていて、一番多く来る質問が「初手は何を考えて行動すればいいですか?」というものです。
確かに、選択肢が全て解放された状態で、「自由に選んでいいよ」と言われれば、逆に悩みますよね。しかし、こういった悩みもしっかりと押さえるべきポイントを押さえて、論理的に選ぶ/選ばないを取捨選択していきましょう!
Step 1:トイレのパリティ(偶奇性)を知る
偶奇性とは即ち「偶数か奇数か」ということです。いくつか例を挙げると、
赤いマークは使用不可便器を指しています。
このように単純に並んでいる便器の数が偶数のものを
- カルテット(4つ並び)
- セクステット(6つ並び)
- オクテット(8つ並び)
奇数のものを
- トリオ(3つ並び)
- クインテット(5つ並び)
- セプテット(7つ並び)と考えます。
キング*1は基本的に1便器として扱いますので、『クインテット+キング』はセプテット(5+1=6つ並び)とし、偶数列として考えます。
しかし、ただし書きで紳士はキングを使わないものとする、と注釈が入れられていることが多いため利用には注意が必要です。
これに対し、アニマ*2は外から見ても中から見ても便士に影響を与えないので、1つの柱(壁)という考え方をします。なので、『クインテット+アニマ』はクインテット(5つ並び+壁)と考えるため、奇数列になります。
また、これらはトイレに入ってすぐに把握すべき情報です。あまり便器をじろじろ見たり、「いち…に…さん…」と数えていくのははしたないですから(そもそも人としてガイジ)練習して、一瞥するだけで何組かというのを把握できるようにしておきましょう。
Step 2:サイドを考える
例えば、このような便図があったとき、あなたは紳士(隣に立たれたくない)と仮定します。
すると
この赤く印をつけたところでは、用を足せないですよね。
また、相手も紳士だと仮定すると
便器をひとつ選択するということは
このように、3マス分相手の便器選択を牽制することになります。このStep 2の理論は今後の便器選択の中で基礎中の基礎ですので、ぜひ覚えておくようにしましょう。
Step 3:コーナー(角)を考える
Step 2では選択した便器とその周り二つ、計三つの便器を相手に牽制できることを学びました。
しかし、一つ問題があります。周りの便器の選択に制限をかけるということはコーナー(角)にある便器を選択したとき一体どうなるのか。
ここを選択すると
このようにサイドにかける牽制便器が一つ無駄になってしまいました。先ほどのStep 2で相手が選べた便器は二つだけでしたが、角を取ることによって相手の選択肢が三つに増えてしまいました。
なので、特殊なケースを除き角を選択する行為は相手に取られるサイドが減るので、守りとしては強固な布陣となりますが、攻めの姿勢としてはマイナスポイントです。紳士の間でも角便器を選択する行為はチキンとして挑発されてしまいます。
もちろん、場合によって臨機応変に対応することが望ましいですが、初手の便器選択において選択肢に上がることはまず無いと考えましょう。
Step 4:“崩し”の概念
さて、初手講座も最終ステップです。
ここまでで
- 便器の偶奇を知ること
- 便器選択でサイドを牽制すること
- 角を取るのがもったいないこと、を学びました。
そうなると頭の良い皆さんはそろそろ便器選択における理想型が見えてきませんか?
このように奇数列は角を埋めることが理想型の前提となっていることがわかります。逆に言えば、端から数えて偶数の便器を選択すると、この理想型が崩壊することになります。
偶数はどこから入っても、後の人次第で理想型を作れてしまうので、初手で理想型を崩すことはできません。しかしながら、このように理想型を考えていき、基本的に初手はこれらを崩すほうへ考えます。
すると
奇数列配置のときは、理想型を崩せる偶数便器。偶数列配置のときは、サイドを活用できる角以外の便器というのが初手選択における結論になります。
実際のところ、初手は初手なので、自由に選択しても勝敗が揺らぐようなことは起きないのですが、論理的に選択するのであれば、これがスタンダードかと思います。
ちなみに私は便所に入って誰もいないときは何も考えなくていい角から2番目を選びます。普段は入り口から一番遠い角から二番目ですが、急いでいるときは入り口に近い方を選びますね。
《第2章:棋譜を読む》
これは僕の地元の中学の近くにある多目的トイレの棋譜です。
今回は盤面(便所のステージのこと)を【セプテット5禁:クインテット】と表記しています。序章でも述べたように盤面把握は非常に大切です。
まず棋譜の起こし方ですが、トイレの出入り口の進路方向に対して小便器が並行に並ぶもの、垂直に並ぶものなど様々な状況がありますが、本稿では入り口が左側にくるように回転します。
そこで横から「1,2,3,4…」と、そして縦は「一、二、三、四…」と数えます。
この場合、列は上からセプテット(7つ並び)クインテット(5つ並び)なので、この盤面は《セプテット:クインテット》となります。そして、上の段の右から3番目が使用禁止なので、これを「一5禁」と表記します。よって最終盤面は【セプテット5禁:クインテット】となります。一段目というのは書く順序で分かるので、省略いたしました。
では、「一5禁」のように紳士の配置も棋譜のように表現してみましょう。はい、答えは「二4紳」ですね。本稿では分かりやすく説明しますが、このような表現に皆さんに慣れていただくため積極的に使っていこうと思います。
《第3章:スタンドアロン》
こちらは【オクテット46禁】の便図です。
あることが見えてきませんか?「一5」の便器をよく見てください。ちょうどサイドが使用不可便器に囲まれています。
他にも端から2番目が使用不可となり、その端が独立しているパターンなど、便器が他の数列から孤立している状態のことを「スタンドアロン(Stand alone)」と呼びます。
これは紳士からしたら美味しい話で、
このように便器と便器の間に心理的な壁(柱)が立っているようなものですから、
スタンドアロンはまるで個室の中で小便をする安心感に包まれるというわけです。
ただ、ここは選択の競争率が高いことや紳士たるもの思考停止した安定を求めるのは恥であるとする考えもあるようで、議題に上がると必ず荒れる問題のひとつです。
【補足】デュオ
同じように孤立している二つ組をデュオと呼びます。デュオはどちらか一方を取れば、サイドにもう1つ便器が来ますから、スタンドアロン同様紳士を牽制することができます。
ただ、ベンジャミンやホモなどの脅威を考えるとスタンドアロンほどの安心感は得られません。常にそのリスクを頭の隅に入れて置きましょう。
《第4章:格落ち》
紳士の間では、便士は便所に入った時点では「紳士」として扱います。先ほどのコマ紹介では位の高い高貴な存在です。
しかし、サンクチュアリ(便所)での行動によって紳士からベンジャミンや暴君として扱いを変えられることがあります。これを『格落ち』といいます。
例えば、
【セプテット135埋】という便況(小便器の使用状況の略)があったとします。俗に言う詰み状態なのですが、ここでそのまま「一4愚」したとします。
するとこの時点で自分は紳士達からベンジャミンとして扱われてしまいます。(ベンジャミンとは他人が小便している隣で小便をする愚者の位)
なので、自機の緑色が変更され、
格落ちしてしまいます。
このパターンでは紳士からベンジャミンへの格落ちしてしまったので、紳士的権限の9割、人権の6割、全財産の4割を失ってしまいます。これでは事実上便器選択の負けということになります。
このように格落ちというのは、非常に戦況を左右する要素なので、ルールをしっかりと覚えましょう。
とは言っても、特に難しいことではなく、紳士的倫理観をなぞってさえいれば、まず間違えることはないので、日頃から人間性を養い、生きることを心がけることが肝要だといえます。
他の例も一応紹介しておきます。
よく紳士界隈で話題に上がる
【セクステット2紳ホ紳愚愚埋:オクテット1紳4愚紳愚愚愚埋;3人待ち,後1,糞2待機】の図ですね。
このとき自機(紳士)は便意[大]が最大としたとき便意xは限りなく最大値となる。
すると自機は
ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!
このように紳士がデフォルトしたとき、デフォルト(ホワイトとも呼ぶ)はコマの中でも最低ランクなので、
ジェントルから格落ちした場合、紳士的権限の全て、社会性の全て、人権の9割、衣服、賠償金を失う大損害となってしまいます。紳士的権限の全てを失うと便士としてのトイレ参加権を失うので、強制敗北となります。
当たり前ですよね。トイレ以外でぶりぶりする人なんかトイレに来る意味無いですもん。
【発展】格落ちの二者択一
このように、紳士的でない便器選択によって格落ちしてしまうことを学びました。そこから発展して、格落ちせざるを得なくなった状況からの最善択を学んでいきましょう。
- シールドオブプライド戦法
典型的な詰みの形である【クインテット24紳埋】があります。このとき、1,3,5どれをとってもベンジャミンになってしまいますね。そこで1,5(角)ではなくあえて3を選択します。
すると
ズズズ……
グググ……!
ブワッッッ!!!!
といったように「3愚成」ではなく、「3ホ成」でホモに格落ちすることができます。ただ注意点があって、この場合、サイドに便士が一人しかいない端「1,5」ではなくサイドに便士が二人がいる「3」でないとホモに格落ちできません。
ベンジャミンと比べた場合の格落ちメニューは、紳士からホモに格落ち:紳士的権限の5割、市民権の7割、安心感の全て、プライドとなり、紳士からベンジャミンに格落ち:紳士的権限の9割、人権の6割、全財産の4割となるので、
場合によっては、ホモに格落ちしたほうが得ということになります。また、サイドの紳士の小便を妨害できるのも、この戦法のメリットのひとつです。ですが、同性愛者であるということを偽るので、自身のプライドにダメージが与えられます。このことからシールドオブプライドと呼ばれます。
- ブリイブリーデフォルト
【カルテット2紳+アニマトリオ紳紳ホ埋、ウンコ待ち】
こちらもいわゆる詰み状態です。さらに条件として、便意[大]を最大としたときの棋譜を想定します。要するにうんこが漏れそうな状態で大便器が全部埋まっているという絶望的な状況です。
このとき、中にいる便士がトイレ終了によって出てくることはないという前提で、便意x=lim[x→∞](便意が極限まで最大値をとる)としたときの行動を答えよ。という問題が近年頻繁に出題されています。(格落ちの応用力を見るため)
行動を起こさなければ、デフォルト不可避という絶望的な状況。どうすれば良いのか。
こうです。
この場合、「4糞成」でデフォルトします。もし仮に、普通にぶりぶりしてしまった場合、問答無用でデフォルトに格落ちしてしまい、紳士的権限を全て剥奪されてしまいますが、小便器でぶりぶりする、あるいは便器に糞便を投げつけることで、デフォルトに格落ちするか、暴君に格落ちするかを選択する権利が与えられます。
デフォルトの損害は、紳士的権限の全て、社会性の全て、人権の9割、衣服、賠償金
これに対して暴君の損害は、
紳士的権限の9割、社会性の9割、賠償金、来月のおこづかい権
ですから辛うじてトイレの参加権を失わずに済みます。ここからの挽回は大変難しいですが、それでも耐えることはできます。ひとつのテクニックとして覚えておきましょう。
まとめ
少し長くなってしまいましたが、以上で、一流の男の便器選択の解説を終えたいと思います。
いかがだったでしょうか?確かに、恋愛工学やオンラインコラムで述べられているテクニックや知識も間違ってはいません。しかし、肝心の人間的魅力が不十分なら、それは全く意味のないものとなります。外装だけベンツでエンジンが軽自動車。そんな車あなたは欲しいと思いますか?欲しくないですよね。それと同じです。
モテたければ、一流の女性と恋愛がしたければ、知識を得たり、テクニックを磨く前に、人として一流になるしかありません。そして、そのために必要なことはたったひとつだけ。
それは、トイレで適切な便器選択を行うのを心がけること。これだけです。
「本気で恋愛がしたい」「本気でモテたい」
そう思っているそこのあなた。ぜひ今すぐに実践してみてください。きっとあなたの恋愛が、いや、あなたの人生が変わるはずです。