稚拙

けっこう真面目です

寂しかったなんていう性欲の証明。

情報伝達のインフラがここ最近本当に発達しすぎててインターネットとリアルの境界が分からなくなってきましたね。ごめんなさい少し盛りました。まだ区別はつきますね。僕が中学生だった頃。7年前とかそこらはまだインターネットはもっとインターネットっていう世界だったのに気づけばそれがリアルをどんどん侵食してってる気がするっていうそういう話です。

中学生の頃の話をします。って僕が中学生だった頃ってもう7年も前のことかよまじかよーとかなるわけですけど、これがどんどん8年前、9年前となっていくのですね。もう今年は2016年ですよ。今高校一年生の子達って何年生まれ?2000年生まれでしょ?すごいなぁ。若い。話が逸れましたね。

中学生の頃の話をします。僕がまだ可愛かった頃(客観的に見ても今よりずっとかわいい)、当然まだスマホもLINEもなくて、中学生になった5月に僕は初めて親から携帯電話を買ってもらいました。今でいうガラケーというやつです。実際のところ、小学生の頃から携帯電話を持っていましたが、それはまだドコモのキッズケータイで、別にインターネットができるわけでもないし用途も親に「今から帰る」とかそんな連絡をする程度だったので、初めて携帯を持ったのは中学の頃ってことにしてます。

中学から私立に通っていたこともあって、何かと必要だろうということでクラスのほとんどが携帯電話を持っていたと思います。

で、携帯電話で何をするかというともちろん交信ですよね。そのための電波なわけですし。そうなると別に男なんかと交信するわけなくて、好きな女の子とメールするわけですね。びびびっと。僕の場合男子校だったので、厳密に女の子と連絡を取るようになったのは中2とか中3とかそこらでしたけどそれはまあいいでしょう。

もう耳にタコができるくらい言われていることだとは思いますけど、僕らの世代にとってガラケーって情緒なんですよね。東京の下町とか田舎の田園風景とかそんな感じ。だって送信するのにもやたら時間がかかるし、だからなるべく長い文章を打っていたし、今みたいに無料通話なんてないから電話は有料で時間も回数も非常に限られていたし。現に僕自身電話代がヤバいことになって親にめちゃくちゃ怒られた記憶があります。それにほら、LINEみたいに既読だってつかないでしょ。だから一生懸命考えてドキドキしながら送った長い文章も相手が読んでくれてるかなんて分からない。これを情緒と言わず何と言うんでしょうか。

ところが、今。情報伝達のインフラが急速に発達して、ガラケーはどんどん薄くなりやがてスマートフォンに変わりました。そして、メールの代わりにはLINEが生まれました。LINEがある、ということはいつでもリアルタイムにテキストを共有できるということです。それだけじゃない。それと同じくらい容易に音声を用いて通話することだってできます。それはiPhoneでもAndroidでもnokiaでも同じことです。LINEがインストールできるかどうかは知らないけど、SkypeでもMessengerでもKakaoTalkでもなんでもいいです。多分どれかは使えるでしょう。そしてそのどれもが私達のコミュニケーションを変えたこと、リアルとインターネットとの境界を曖昧にさせたことは確かです。そして最近のスマホはインカメでもなんか知らんけど超すごいやつがついてて、顔が見たくなったらワンタッチでカメラに写して画面通話をすればよくなりました。

ちょっと危ない写真や動画も簡単に送れてしまう。ポケットの中にはいつも君がいます。

そんな中で遠距離恋愛をしていて「寂しかった」なんて冗談もいいところだと思うんですよ。7年前まだガラケーが主流だった頃はまだ許せた。長文を送り合うメールはなかなか返ってこなかったし電話だって限られていた。写真だって粗くて何を写してるのかもよく分からなかった。かわいいあの子もかわいくなくなってしまった。でも、今はiPhoneで切り取られたあの子の方がかわいいでしょ。

だったら会う意味って何ですか。答えはもうひとつでずばり性欲を満たすためなんですね。

寂しかったっていうのは性欲に負けましたっていう告白でしかないんですね。こういう言い方をすると誤解されるかもしれないけど、僕は別に性欲に負けるなって言ってるわけじゃなくて負けちゃうのは仕方ないと思うんですよ。

何も合体だけが性欲を満たす方法じゃなくて手を繋ぐとか抱き合うとかキスをするとかそういうのも言ってしまえば性欲を満たす行為なわけです。完全に性欲は満たせなくてもプチ性欲くらいは満たせる。でも、スマートフォンだけじゃほとんど性欲を満たすことができないんですよ。確かに視覚情報や音声情報は馬鹿にできないしスマホひとつで大抵の性欲は満たせるけど、スマートフォンの中の彼女で性欲を満たすのは難しいことなんですね。

情報伝達機構の発達は確かに便利ですが、プラトニックの本質がどんどん暴かれていって情緒も何もあったものじゃない剥き出しの性欲が闊歩する時代になってしまったこと、そしてもう戻れないのってなんか切ないですね。