桃色の憂鬱

文を書く練習

エンドロール

ここ二週間くらいブログ書いてないしそろそろ更新するかーつって自分のブログを開いてみると、最終更新日が三十二日前って表示されててそのままブログを閉じた。それから二、三日後かな、ひょっとすると四日くらいは経ってたかもしんないけど、ま、それくら…

デイ・ゼロ

祖母の面会に行った。病院に行くとまず院長先生のところに通され、祖母の状態と手術の経過、今後の治療についての説明を受けた。祖母は今大腸ガンのステージ4らしい。そして、既に肺への転移も見られている。院長先生はすごく丁寧に言葉を選んで私に伝えてく…

目は口ほどに

大学一年生の夏、髪を金色に染めてパーマをかけた。それまで俺はそういった量産型大学生みたいな恰好を小馬鹿にし続けてきたもんだから、サークル内でも髪を染めるならまずあの人に話通しとけ、みたいな、黒髪ストレートの過激派ゲリラ的な存在に祭り上げら…

beyond the words

ツイートとブログの狭間。無粋だから特にシェアもしない。 何かを得る為に何かを犠牲にしなければいけないと思い込むあまり、何かを犠牲にしたから欲しいものを得られる、という誤った論理に飛びつき、犠牲にした価値観は「幻想」で、その次に採用した価値観…

サンタクロース・ダンス

サンタクロースの正体を知っちゃったのって、たしか俺はまだ小学校低学年くらいで、たぶん同級生の誰かから、とある情報筋によるとサンタクロースってどうやら結構近くにいるらしいぜ、俺は親が怪しいって睨んでる、つーことを教えられた時で、うわそっかー…

夢の中で拡大する僕の街

ショートコラム的な。 「かわいさ」 「涙」 「恋の三要素」 「一秒で、」 「飲み会」 「恋愛相談」 「かわいさ」 かわいいってことはかなり手強い。かわいさは指摘される度、自覚する度に高まっていくものらしくて、一旦かわいくなってしまうともう簡単には…

奇跡さえ起こればいい

これまで俺が記述してきたことってもう既に終わっていて、今更どうしようもないことを後から振り返るみたいな感じで、それこそ恋愛みたいな、なんつーか話してても聞いててもむず痒くなるような話題って、基本的に現在進行形で書かないって決めてたのね。(…

うまく分類する方法しない理由

今ブログのカテゴリ分けですっごく悩んでて。全部未分類っていうのも味気ないし、そんなブログすごいとっつきにくいじゃん。たとえば、他人と友達と恋人と家族が全部一緒くたになっちゃってる人たちがいるとしてさ。家に帰ったときにいきなり電気がついて、…

はてなブロガーは二度話が逸れる

自分のブログを読み返してて思ったんだけど、あまりにも話の脱線が多過ぎる。普通の人なら俺が脱線してしまった部分だけで一つや二つ、記事として公開できるくらいの文量を書いてしまっている。いくらなんでもこれはひどいなと思ってて、だから今回はもう、…

さようなら、いままで魚をありがとう。

おれがこのブログを書き始めたり、様々なSNSでネジの飛んだポエムを垂れ流すようになったり、壊れたラジオみたいに繰り返し同じことを反復するようになったり、そういうおれがイカれたすべての元凶(すべては言い過ぎかも。7割くらい)の好きな人、改め好き…

スターライト

人間の内部には、多かれ少なかれ空洞がある。それは脳のあたりかもしれないし、肺や心臓のあたりかもしれない。このことを知ったのは18の時分だった。とにかくそれは誰にも彼にも存在しているのだと。 ところが空洞には、とりわけ頑丈な蓋が施されていて、僕…

いい加減『ガチ勢』『エンジョイ勢』という不毛な棲み分けをやめませんか?

最近、人狼ゲームやワードウルフといった議論ゲームをする機会が多く、その中で感じたことをつらつらと書き連ねていこうと思います。といっても、表題の通りですが、ここ最近本当にありがたいことに、色々なコミュニティで色々な方々とプレイをする機会が多…

妖精は消えない

このブログを書き始めて5年くらいが過ぎて、好きな人をいまだに好きなまま11ヶ月が流れようとしている。11ヶ月て。赤ちゃんがそろそろつかまり立ちを始める頃だよ。俺の恋は相変わらずつかまり立ちどころか産声すらあげてない感じなんだけど、それでもまあ、…

ダウトフォーマルハウト

ラジオからフジファブリックの「Bye Bye」が流れてきて、もうなんだ、暴力的に、ブログを書かなければならないという気持ちにさせられた。深夜。いやー八月になったね。ちゃんと今月も判で押したように好きなまま。もはや金太郎飴。朝起きてから夜寝る瞬間ま…

7月の嵐

7月1日、そいつは突然やってきた。可愛い顔に悪戯な笑みを引っ提げて。予定より30分遅れて悪びれる様子もなく現れた小柄な女の子。とてもじゃないけど台風というには似ても似つかぬ、でもどう考え直しても台風と言うほかに形容する言葉が見当たらない。ピン…

やっぱりすきだらけでしたみたいな話

お久しぶりです。今日はその、当初の予定通り、今から今日好きな人と会った話を書きます。突然だけど忘れないうちにさ。書きてーことが山ほどあんの。 実は実は、好きな人が俺の服を持って帰っちゃってたみたいで返さなきゃつって、ちょー久しぶりに会ったん…

恋煩ってない

俺にはもうかれこれ半年くらい好きな人が居て、でもまぁはっきり言っちゃうと半年前に振られた元カノだからなんか全然純粋な片思いみたいな感じではないんだけど、でもまあそれなりに、俺なりの片思いはちゃんとしていて、その時々で楽しかったり悩んだりみ…

ミヤタという女

頭の中にいる天使と悪魔が俺の恋愛にいちいち口を挟んでくる。好きな人のことを好きでい続ければ必ず結ばれますよ、と天使が優しい微笑みを浮かべながら言って、俺は、うんうんありがとう、そうだよな。惚れちゃった俺が頑張らなきゃ誰が頑張んだよな、って…

世界はそれを愛と呼ばない

たとえ友達が日常の幸せを反芻するツイートをしていても、別の友達が彼氏と一年記念日にディズニーのホテルを予約してくれただの、有休を取って旅行に行くだの幸せど真ん中の位置情報が付いてる投稿をインスタでしていたとしても、俺は今日も俺がかつて付き…

無人島に何か一つだけ持っていけるとしたら?

無人島に一つだけ持ち込めるなら?っつー話になった時、だいたい人って五パターンに分かれると思うんです。サバイバル用品や生活必需品、食糧なんかを答える「生真面目型」、そもそも無人島で生き抜くことを考えない「脱出志向型」、レジャー用品や嗜好品を…

金のカメレオン座

年の瀬なので1年を振り返る。色々あったし。 1, 2, 3月は割と調子が良かったと思う。まず、仕事で部署を異動したけど、たまたま仲良い同期が同じオフィスにいたし、そこで出会った上司や諸先輩方も良い人たちだった。何より成果を上げられていて、謎に部内表…

彼岸

彼はいつも無口だった。だから、彼と言葉を交わした記憶はあまりない。 彼は外に出るのを好まなかった。だから、彼と出かけたこともあまり無かった。 彼は毎日、新聞を読んでいた。食卓手前の特等席で4社も5社も取っていた新聞をひとつひとつ丁寧に読んでい…

一流企業内定という分かりやすいラベルを追い求めたアホな就活生こと、俺

社会人やって2年が経ったので、今一度自身の就職活動を振り返っていく。といっても本当に題目の通りだ。自分自身の就職活動を振り返ってみると、「内定先」という見えやすい価値を手にするために戦った日々だった。 始まりは2回目の4年の冬。早々に就活をし…

時計というものが非常に危ない

皆さんが普段から使っている時計。 現代人の生活に不可欠なものとなっている時計。 人類の文明の偉大な発明のひとつである時計。 一般的に良いものとして扱われており、これを遵守することが推奨されている時計というものが今、非常に危ない。 まず、時計の…

その日

僕達は「その日」に向かって生きている。 どんな生き方をしたって、今がどんなに良くたって「その日」はやがてやってくる。いつでも、誰にでも。終わりと、別れの日。 もう何をしたって、どれだけ想いを吐露したって、逃れることのできない別れの日。 僕達に…

銀河鉄道の朝

初めて新幹線に乗った日のことを今でも鮮明に覚えている。5歳のぼくにとって新幹線は「夢の超特急」で、本当にどこまでも行けるんだと思っていた。昔JRに勤めていた祖父が記念品をくれて、それからしばらくは新幹線の運転手がぼくの夢だった。 誰だって、大…

金木犀は仄かに香って

夏がもうまもなく終わろうとしている九月の夜、ひどく蒸し暑く小雨が降る中、クーラーが壊れたから涼ませてよ、とお酒と花火を持ったひなが僕の部屋へとやってきた。 彼女はクーラーの真下に座り扇風機の首振りを自分のところで止めて、持ってきた缶チューハ…

吉祥寺

「あの、よろしくおねがいします」 小さくお辞儀をした彼女が少し緊張していたのを覚えている。大学の後輩で、誰かにくっついて、知らない人ばかりの僕らの飲み会にきてくれた子だった。ちょうど今くらいの花粉が飛び始めたころのことで、当時の僕も今みたい…

十二月

新しい恋には新しい恋人がいて、その年の冬に僕がほんの数日だけした勘違いにも、その勘違いと同じくらい甘酸っぱくて眩しい人がいた。 クリスマスにほど近い十二月の金曜日、デートクラブで手慰みに買った女の子は僕が指定した通りの制服を着て現れて、ウリ…

賢者タイムの哲学

香を嗅ぎ得るのは香を焚き出した瞬間に限る如く、酒を味わうのは酒を飲み始めた刹那に有る如く、恋の衝動にもこういう際どい一点が時間の上に存在しているとしか思われないのです。(夏目漱石) 賢者タイムにおいても上の名言のような、知性の一点が存在して…